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ベトナムを中心とするアセアン(ASEAN)諸国に関する情報ページ。あと、時々書評とか。

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ベトナム国内市場の可能性

最近、ベトナム国内マーケットを狙いとした日系企業の進出が目立ってきました。2009年に公表された、国際協力銀行(JBIC)による製造業を対象とした調査においても、ベトナムを進出先として選ぶ理由の1位に「ベトナム国内市場を狙って」が挙げられています。

もう、「ベトナム=『安い労働力』や『安い物価』」と捉えただけでは、進出後に「こんなはずでは…」との戸惑いがかなりあるのではと、予想しています。

そこで、ベトナム国内市場を狙った進出はどうなのか?いくつかのケースを紹介しようと思います。

【進出日系企業の成功事例】
ベトナムにてよく参考にされる成功例はバイクのホンダとインスタントラーメンのエースコックです。両社ともベトナム人一般消費者を対象に商品を売っています。また、ベトナム国内消費者に高い認知度をえています。成功の要因は色々あるようですが、「現地の人の購入できる価格設定」や、「ベトナム人スタッフの積極活用」等が大きな牽引役となったことをよく耳にします。

参考までに、ホンダ製バイクは新車で$700程度から購入できます。この金額は日系企業が雇用する大卒20代半ばから後半の月額給与レベルとなり、ベトナム政府が定める月額最低賃金の約10カ月分です。また、エースコックのインスタントラーメンは15円程度で、現地の食糧品を売っている店ならどこでも購入可能です。

【進出日系企業が撤退したケース】
最近では100円ショップのダイソーハノイ店が消えてしまいました。現地では当初3万ドンショップ(日本円換算後、約15円)で開始し、その後3万5千ドンショップ(日本円換算後、約18円)へと変換し、営業を実施していました。また、店内の商品は日本と同じようなデザインと日本語表示パッケージのままで陳列・販売していました。

どうして、ベトナム一般消費者向けに展開を始めた同店が開店後半年程度で店じまいをしてしまったのか、その理由のヒアリングをしてみました。

【失敗の理由】

①値段が高い。

この理由を挙げる人が一番多かったです。実際にちょっとした小物類(例:文具や小物)はベトナムでは10000ドン(50円)から15000円(60円)で入手可能です。ただ、品質は同店の35000ドンショップの方がよさそうですが…。いくら日本と同じデザインやパッケージを使っていても、「日本のもの」というプレミアム感も落ちてしまったのかもしれません。ちなみに、同店の販売商品の殆どは中国製でした。

また、これに関連して、日本では受け取れる「こんなものまで100円!」という感覚が提供できなかったことにもつながったのかもしれません。「日本で売っているこんなものまで35000ドン」というには感動を表現する文字数も感覚も、伝わりづらかったのでしょうか。「感動はシンプルかつ短い言葉で伝わるもの」という原則を今回のケースで発見できました。

②賃料が高い
当初30000ドンでスタートした同店が35000ドンになった背景を勝手に想像すると、賃料が相当高かったことが想像できます。同社は元国営企業のHAPRO(Hanoi Trade Corporation)社と北部においてパートナーを組んでいました。そのHAPROが所有する建物に相当高い賃料を支払う必要があったと聞いています。HAPRO社は元国営企業であったため、ハノイ市内の一等地に多数土地を所有していることから、その土地でスーパーを経営しています。ベトナム国内大手500社のうちの1社となり超大手スーパーマーケット企業です。

参考までに同ショップが店を構えていた建物は築10年以上で中流ベトナム人一家が住む住居スペースとなっています。なお、各部屋の売り出し価格は約1000万円相当とのこと。私の日本の地元に駅前5分築30年程度の団地が各部屋800万円程で売出されています。ハノイ市内で1000万円のボロ建築物が高いか安いかは判断が分かれますが…。

③場所が悪い
上記の記述と矛盾しますが、市内一等地に土地を有するHAPROの建物を借りたとはいえ、場所が悪かったという点も見逃せません。厳密にいえば、同店の進出先も片側2車線で往復4車線の市内中心を抜ける大通りに面しており、市内一等地といえます。ただ、市内のビジネスエリアや住居エリアという自然発生的なエリアのちょうど境界線上でした。

同店から車で5分東西南北に移動するだけで、各エリアの中心地になります。東に行けば住宅エリアがあり、西や東に行けばオフィスビルが立ち並ぶビジネスエリア、北に行けば各国大使館エリアです。また、徒歩5分もあるけば日本人観光客やビジネスマンがよく利用する「ハノイホテル」という有名ホテルもあります。

ただ、通り抜けてしまう地点だったということです。同店へ行く目的以外には通り抜けてしまう場所に立地していたということになるでしょう。

【自分なりに考えてみた改善のアイデア】

―アイデア①:1万ドンショップにする。
無理ですよね?1万ドンの日本円換算後金額は50円です。この1万ドンで日本と同じデザインで日本語パッケージだったら、かなりの割安感を感じると思います。

ところで、100円ショップの儲けの仕組みは利益率の高い商品と低い商品をどれだけ一緒に購入してもらえるかにかかっていると聞いたことがあります。

そこで、売値50円の商売ですが…。売値50円だと利益率もヘッタくれもないように思います。さらに商品の品ぞろえも考えていかなければいけない。無理ですね。

―アイデア②:10万ドンショップにする。
10万ドンの日本円換算後金額は500円です。日本のデザインとパッケージで高級化路線を引き、ファンシー商品として一般ベトナム人向けに売り出す。ちょっとした高級志向プレミア感の演出です。

ベトナム人向け高級ショッピングセンターも各所にでき始めています。従い、10万ドンといえども払えない金額ではありません。

ただ、500円は日本人なら行きません。さらに、同社が「こんなものまで100円」という驚きをコンセプトにしている以上、高額化では逆路線の戦略となり、同社のノウハウが使えなくなります。やっぱり無理かなと思います。

―アイデア③:小さな店舗を多数出店する。
ハノイの不動産賃料は高いです。東京と変わりません。従い、コンビニサイズで店舗を小型化し、固定費を節約しながら市内各所に出店する。それも直営店方式ではなく、フランチャイズ形式です。

参考までに、南部ではマレーシア系コンビニや日系のファミリーマート出店が始まっています。直営かフランチャイズかまでは知りませんが…。一方、北部ではコンビニの出店はまだありません。フランチャイズ形式は欧米系のケンタッキーなどが実施しています。

特に、フランチャイズ形式にすると経営者は当然ベトナム人となるため、外国人にはより高額せ設定される土地・建物賃料という問題が解決できそうです。ベトナム人であれば、自分名義の土地・建物を所有している場合もあれば、安くていい物件を見つけてくる可能性も高そうです。

ただ、日本のコンビニやマックで体感できる「どの店も均一化されたサービス」なんか期待できません。でも、上う2つのアイデアよりは利益が出そうな感じがします。

【参考までに】
ところで、ダイソーはハノイに加えホーチミンに店舗を構えています。こちらは順調のようです。

ということは、北は外資(特に日系)にとって参入が難しい市場だが、南は外資にとって比較的参入しやすい市場???

結局これだったりして。

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テーマ : ベトナム生活    ジャンル : 海外情報

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プロフィール

tnaru

Author:tnaru
30代 男
ベトナム在住。ベンチャー企業で働いてます。
将来はベトナムを中心としたASEAN諸国で何かしたいと思っています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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