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tnaru@asean

ベトナムを中心とするアセアン(ASEAN)諸国に関する情報ページ。あと、時々書評とか。

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【書 棚】はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

ベトナムに日本の書籍が手に入る本屋はありません。

ということで、マレーシア旅行へ行ったついでに、マレーシアの紀伊国屋で本書を購入しました。

はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

タイトルはじめの一歩を踏み出そうー成功する人たちの起業術
著者マイケル・E・ガーバー
出版年2003年
目次第1章:失敗の原因を知る
第2章:成功へのカギ
第3章:成功するための7つのステップ

原版タイトルは「Why most Small Businesses Don't Work and What to Do About It」です。

同書の冒頭は「ドン・ファン」の引用から始まります。平凡な人は全てを祝福か天罰と思う。一方、戦士は全てを挑戦の機会と思う。この一文を読みながら、「戦士」でありたいと思いながらも、自分の気分が滅入っているとついつい「平凡」な部類に入るかなと自問自答がはじまりました。

本書はパン屋を営む一人の女性と経営コンサルタントである著者との対話がモチーフで展開していきます。街のどこにでもあるパン屋の経営コンサルティングという題材が、「カリスマ性」を取り上げる成功物語と異なり、自分にもマネできる部分があるのではと思わせてくれます。

同書を読んで特に参考になった点は、①「専門性と経営能力は別であること」と、②「経営者の仕事方法」です。

■専門性と経営能力は別■
同書では多くの人間や小規模企業の従業員には3つの人格が宿るとタイプを提示しています。

―3つの人格
①「企業家」:創造性を有し、理想主義であり、常に挑戦を続ける。周囲の人は夢を邪魔する障害物のように見える。一言でいえば、未来型の人格
②「マネジャー」:計画的であり現実主義者。問題点の指摘にたけている。特に「企業家」や「職人」とは緊張関係を持つ。
③「職人」:全て自分で決め、決められた手順の仕事を自分の世界でまっとうしようとする。手に職・技術を持った人間。個人主義者。

上の3つで、経営という観点から、小規模ビジネスでは「職人」がそのまま経営者になり、「職人」であり続けている場合が多いと指摘しています。

はたして自分はどのタイプに当てはまるか考えてみると、創造性や理想主義的である部分は「企業家」に当てはまりそうですが、個人主義に近い部分は「職人」の部分を多分に含んでいるように思います。一方、マネジャーの性格があまり備わっていないように思います。

ところで、著者は3つの人格のバランスを採れていることが一番の理想形であるといいます。しかし、現実はそんなにやさしくなく、そんな人は筆者の経験からは「稀だ」とのことです。10%が経営者型の人間、20%がマネジャー型の人間、そして70%が職人型の人間になるようです。

著者が指摘しているのは、経営において「職人」に主導権を握らせてはダメだという点です。職人にとって最もやりがいを感じる瞬間は「名人芸」を発揮できる瞬間だからです。確かに商売にとって、それが「名人芸」であろうとなかろうと、「経済的に見合うのか」という点が一番大事な部分のはずです。従い、自分の世界に入り込みやすく、また自分の世界で仕事をしたがる「職人」は経営に携わってはいけないと、筆者は指摘します。

また、マネジャー型人格も経営では困りものといった指摘をします。マネジャー型は現実的であるがあまり、変化を好まないことがその理由です。

では、「経営者」型人格を形成するために、そして「経営者型」が実際の商売の場面でどのような行動をとっているかは以下のとおりです。

■経営者の仕事方法■
経営者の仕事方法は、以下のとおりです。

①現状に満足することなく、もっと知ろうと努力をすること。
②大切な知識や情報を従業員と共有するために、多大な努力を費やすこと
③細かな仕事の気配りをすること。

どれも、今の自分に欠けている部分ばかりです。

特に上記の3点をより現場に即した形としてあげているのが、「指標」の設定とその確認と改善です。指標について常に関心を持ち、その指標で見えてくる改善点を改良し続けることが大事だと筆者は指摘します。そして、特に中小企業ではこのことが一番大事であり、一番大変な部分だと指摘します。

確かに、小規模な企業ではマンパワーの不足という物理的制約により実施は難しいと思います。必要な指標の設定は本当にできているのか、必要データの収集は誰が実施するのかなど、経営者が実施しなければならない仕事量が山のように増えてきます。

でも、これをやってこその経営者なのでしょう。「早く、これができる経営者になりたい」という具体的な目標を提供してくれた一冊でした。

ところで、この書籍は世界20カ国で翻訳され、全米ベストセラーとの帯がついていました。本当かどうかあまり興味がないところですが、確かに色々な国の空港内の本屋で、この本の原書をよく見かけます。さすがビジネスのノウハウを解くだけあって、上手な商売をしていますね…。


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テーマ : ベトナム    ジャンル : 海外情報


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プロフィール

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Author:tnaru
30代 男
ベトナム在住。ベンチャー企業で働いてます。
将来はベトナムを中心としたASEAN諸国で何かしたいと思っています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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