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ベトナムを中心とするアセアン(ASEAN)諸国に関する情報ページ。あと、時々書評とか。

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ベトナムの職場環境:シリーズ1―社内の共通言語

日本とベトナムの職場環境はどのように違うのか、シリーズ4回に分けて、少し紹介してみようと思います。

シリーズは以下の4回です。

・第1回: 職場での使用言語
・第2回: 残業とか、土日出勤とか
・第3回: 上司と部下の関係
・第4回: 転職

シリーズ1回目の今回は、職場での使用言語についてです。

1.日・英・越語がチャンポンに飛び交っています。

ベトナムではどこでも日系企業の職場はベトナム語、英語、日本語がチャンポンで飛び交っていると思います。ベトナム人同士は当然ベトナム語でのコミュニケーションをします。日本人とベトナム人は日本語か英語でのコミュニケーションになります。

ここで困ってしまうのが、日本人1名対ベトナム人2名以上の複数名で会話をする時です。全員が「英語が得意」とか「日本語が得意」であれば話は簡単ですが、他は「英語が得意」なのに1名でも「日本語が得意だけど英語は苦手」の人間が加わる時は困ります。また、その逆も同じです。

そんな時は英語で話しながら、日本語でも話したりと…。英語の語順と日本語の語順が滅茶苦茶りなり、途中で自分が何を話しているのかさえも分からなくなることが、多々発生します。

日本語、英語、ベトナム語のチャンポンな言語が飛び交う。これが日常の業務風景です。

ところで、日本語ができるベトナム人の絶対数は他のアジア諸国と比較して、圧倒的に不足しています。他国で求人する際は、いわゆる「日本語能力『1級』」をポジション応募の必要条件として設定可能ですが、ベトナムでは「日本語能力『2級』」が必要条件になります。

「職場で使用できる言語を統一したい、できれば日本語で」という気持ちはあります。しかし、上記のような現状であるため、日本語ができるベトナム人だけと一緒に仕事をすることは現実的に不可能となります。

だったら、日本人がベトナム語を勉強しろとも思いますが、一言、無理です。中高・大学と10年間以上英語を勉強して、未だに私を含め多くの日本人が英語に苦手意識を持っていると思います。さらにもう一カ国語など、無理です。

だったら、どうせ海外なのだし、「『英語』を社内言語として共通化してしまえばいいではないか!」とご指摘があるかもしれません。英語ができる人材だけを採用し、社内文章も社内の日常コミュニケーションも全て英語で実施すればいいのかもしれません。

確かに、日本でも最近英語を社内言語にする動きが出てきているように、英語を社内共通言語とし、英語ができる人材だけと一緒に仕事をするといった方針は社内言語環境を解決する一つの選択肢かと思います。

ただ、社内公式言語として英語を設定することは可能ですが、日常業務ではどうしても、日本語と英語とベトナム語が飛び交う環境からは逃れられません。

2.社内を英語だけで統一しない・できない理由:

では、なぜ英語だけで業務を実施しない・できないのかというと、以下の理由になります。

―日本語の方が仕事がしやすいから。
完全に日本人のエゴ丸出しの理由です。しかし、英語で業務をするのと日本語で業務をするのとを比較した時に、母国語か外国語かによる作業効率の違いがはっきり出てきます。同じ書類1枚作るにしても、書類1枚を読むにしても、英語と日本語では、内容を理解できる程度と処理できるスピードが格段に異なります。日本語が母国語の私にとって、日本語は圧倒的に仕事をやりやすくしてくれます。

また、日本語で物事を考えた方が、英語で考える場合と比較して、しっかりと考えることができると思います。「言語=コミュニケーションの単なるツール」という考え方から言語と思考をそれぞれ独立するものとしてとらえがちですが、外国語を使用していると、その外国語が私の脳みそを支配します。英語で話している時は英語しか脳みそに出てこないのです。英語で文章を書くときも英語が先行してしまい、日本語が後から出てくる始末です…。日本語よりも限られた語彙で思考する…。

恐ろしい。

でも、ベトナム人には英語か日本語を使うように強制しているわけですよね…。俺って何様?と思いつつも、「日本語で考え、英語で実行する」。今の私の語学力では無理です。

―お客さんは日系企業だから。
現地に進出する多くの日系企業は、顧客も日系企業の場合が多くなります。この時、日本人である私だけが全ての顧客対応業務をしていたら、体が持ちません。また、それにより他の業務ができなくなるという機会損失も発生します。

こんな時、日本語ができるベトナム人は過去に日系企業での勤務経験を持つ者が多く、言語のみならず対処方法についても想像力が働き、助けてくれることもあります。もちろん、複雑化させてしまうこともあるのですが、それは日本人でも同様であり、「ベトナム人だから」という理由ではないように思います。

蛇足ですが、日系以外でも、各国の企業は各国の所属コミュニティーで事業を展開しています。米系は米系の商業コミュニティーに属し、フランスはフランス、イタリアはイタリアといった各国の共通価値観や慣習を共有できる相手と事業を展開しています。日系は日系としか付き合わない内弁慶というイメージを少し前まで持っていましたが、最近はそんな先入観はぶっ飛んでしまいました。

―日本との連絡は日本語だから。
業務の性質によっては現地だけで完結できないものが多くあります。例えば、来期の計画書や今季の実績だったり、現地情報の調査報告や情報配信であったり…。これらは日本向けの情報となるため、全て日本語で作成・報告されます。一度英語で作った資料を再度日本語に翻訳する作業量とコストを考えたら、日本語と英語を社内で適宜使い分けた方が、圧倒的に楽になります。

と、半分以上が日本人の働きやすさを追求するためということが本当だとは思います。

なので、日本語・英語・越語のチャンポンに対して、一切不満は申しません。

3.ベトナムだから日・英・越の3カ国語チャンポンが可能
大卒者が大半を占める職場では、この3カ国語チャンポンをさほどストレスなく実施できる現実があります。なぜなら、大卒ベトナム人にとって第一外国語は英語であり、日本語は第二外国語だからです。日本語が得意とするベトナム人でも、最低日本の大卒者程度の英語力は全員が持っています。私の肌感覚では、日本人大卒者以上の英語力をベトナム人は持っていると思います。

従い、英語であれば、社内ベトナム人の全員と最低限の日常コミュニケーションは可能になります。また、英語を苦手とするベトナム人でも、日本人と同程度の英文読解力はある場合が多くなります。重要な事項は英語による表記として社内でルール化しても、さほど混乱なく意思伝達が可能になると思います。

むしろ、日本人の語学力が課題かもしれません。英語ができないと、ベトナム人にバカにされます。また、英語ができても2年間在住してベトナム語ができないと、またバカにされます。でも、語学の勉強なんて、今さらやる気がおきない…。

従い、日・英・越の3カ国語チャンポンは日本人が働きやすい職場環境を維持するためにも、絶対に手放してはいけないツールだと思います。

4.まとめ
ベトナムの職場での言語環境は日本語、英語、ベトナム語のチャンポン形式が一般的です。

日本語を社内言語として規定することは、日本語ができるベトナム人の絶対数が不足することから、現実的ではありません。また、日本人がベトナム語を勉強することも大事ではありますが、ビジネスで使用できる語学力を有するまでには時間がかかります。従い、英語がとりあえずの社内公用語になります。

ただ、英語で全ての業務を実施できる環境ではありません。社内のコミュニケーション、社外とのコミュニケーションそして、日本とのコミュニケーションにおいて、どうしても日本語を必要とされる機会が頻発します。

従い、重要事項は英語の文章にて全員と共有し、それ以外の大半については日本語、英語、ベトナム語の3カ国語のチャンポンでやっていくしかないと思います。ただ、2年以上ベトナムで何かをする場合は、ベトナム語を覚えないとバカにされてしまうかもしれません。

でも、「できないものはしょうがないじゃないか!」と逆ギレで勝負です。

ところで、下の書籍はベトナム在住者なら誰でも持っていると言われるほど有名なベトナム語会話帳です。ご参考まで。


旅の指さし会話帳11ベトナム[第二版] (ここ以外のどこかへ!―アジア)
池田 浩明

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プロフィール

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Author:tnaru
30代 男
ベトナム在住。ベンチャー企業で働いてます。
将来はベトナムを中心としたASEAN諸国で何かしたいと思っています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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